皆さん、五感ってわかりますか?
「見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる」この5つのことです。
五感からの刺激は、
①脳の外側にある【大脳新皮質】を通って
↓
②脳の中心にある自律神経・内分泌機能の調整・本能をコントロールする働きのある【大脳辺縁系】に到達する
これが基本ですが、「嗅ぐ」つまり嗅覚だけは大脳辺縁系に直接刺激がいきます。
なので、他の刺激が脳に到達するまで約0.9秒に対し嗅覚からの刺激は0.2秒以下という驚きの早さです。
ふとした香りを嗅いだとき、「ああ、このにおい懐かしいなあ」と感じたことって無いでしょうか。
それは【大脳辺縁系】の中にある、気持ちの動きに関係する『扁桃体』と記憶の中枢をつかさどる『海馬』が香りによって同時に刺激されるためです。
アロマの香りでリラックスしたり、集中するなどはこの事が関係しています。
この嗅覚からの刺激を利用して、カフェなどの空間をコーディネートできるということを話題にしたとき
「何それ知らない教えて!」
といわれました。
私が知ったきっかけは、昔、テレビでアロマコーディネーターの資格を持つ芸能人が開店前のチョコレート専門店の空間作りを手伝いしているところを密着取材している番組だったと思います。
購入意欲が刺激できる心が浮き立つような香り、どのように香りを香らせるか、チョコレートと相性の良い香り、どのくらいの濃度がいいか…何回も何回も綿密な打ち合わせを繰り返し、通風口からオレンジの香りをほのかに漂わせていました。
お店は大成功で、お店のオーナーがその人に感謝の気持ちを述べて番組は終わっていました。
食べ物を扱うお店をアロマの香りを使って演出するのは意外だと思われるかもしれませんが、合成された香水のように強い香りではなく、自然の香りを利用しているのでこんなことも可能なのです。
もし、お店をやる人は新たな挑戦として、アロマでの空間作りも考えてみるのもいいかもしれません。
どうすればいいか分からないという方には、ネットで調べてみると【アロマによって空間をデザインする】事を商売にしている会社もあるので、そういったところからお手伝いしてもらうのもアリだと思います。