アロマというと、ラベンダーを思い浮かべる方が多くありませんか?

ラベンダーのフローラルな香りが使いやすく、洗剤や芳香剤にも使われることが多いため記憶に残りやすいのでしょうね。

 

私の同僚もラベンダーが好きだという方がいたのですが、精油の写真が載っている冊子を見て「ラバンディンっていうものもあるの?」と驚いた様子でした。

 

私もあまり詳しくはありませんが、ラベンダーはさまざまな種類があるようなので、今回は自分の手元にあるラベンダーとラバンディンの精油の資料を参考にしながら違いをお伝えしていこうと思います。

 

ラベンダーもラバンディンもどちらもシソ科の植物ですが、色や形に明確な違いがありますし、使用した際の香り、効能や作用にも多少の違いがあります。

ラベンダー

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種類は耐寒性の低木で、主な原産地はフランスやブルガリア、イギリス、日本でも栽培されています。

別名は「真正ラベンダー」とあります。

 

人の心を落ち着かせてくれたり、生殖器系、呼吸器系の感染症の予防に有効だったり、頭痛などの炎症を抑えたり、また、傷やニキビ、ヤケド跡を消すのに使ったりします。

 

ただし低血圧の人は使用を控えたほうがいいでしょう。

 

このラベンダーはアロマテラピーの世界では有名なエピソードがありまして、フランス人化学者のルネ・モーリス・ガットフォセという方が研究中に火傷をしてしまい長期入院をしました。

 

その時には充分な抗生物質もなかったためラベンダー精油を使用したところ傷の治りが良好だったらしく、それ以降研究に没頭し「aromatherapie」という本を出版しました。

 

それまでアロマセラピー(日本ではアロマテラピーの方が馴染みがありますよね)という言葉はなく、彼の造語でした。

アロマテラピーに相当する行為はそれ以前から世に広まっていたようですが、ガットフォセがこの言葉を作って以来アロマテラピーがもっと発展していったようです。

 

ラバンディン

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種類は多年草で、おもな原産地はフランスです。

真正ラベンダーとスパイクラベンダーの自然交配で生まれたものです。

 

掛け合わされた中に「男のラベンダー」とまで呼ばれるスパイクラベンダーがあるからか、ラベンダーよりもすっきりとしています。

 

私が嗅いだ時には園芸用のゼラニウムと似た香りだなと思いました。

爽快感というか、青みが強いといった印象でした。

 

この香りだと、リラックスよりも気を引き締めたいときなどに使うほうがふさわしいようです。

ラベンダーと同じように炎症などに使えたり、殺菌作用に優れています。

少量ですが、神経毒性のあるケトン類が含まれているため妊娠中、授乳中、てんかんの方は使用を控えましょう。

 

ちなみにラベンダーとラバンディンのどちらの香りが好きか周囲に聞いてみたところ、

大半の方はラベンダーの方が好きと答えてくれました。

 

私と他の2人はラバンディンが好きだったんですが、やはり人によって好みが違うのは面白いですね。

勉強に集中したい時にはラバンディン、家でゆっくりしたい時にはラベンダーなど使い分けてみたらいいと思います。

 

私の中にある知識が少しでもアロマを楽しむ皆様の役に立てればうれしいです。