日中はまだ暖かい日があったりするけれど、夜になると冷え込むことが多くなってきましたね。

寒さで凍えそうな夜は、湯船にたっぷりのお湯を張って、お気に入りの入浴剤をポトリ…。

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お湯が乳白色に染まり、お風呂いっぱいにバラの香りが広がります。
バラの香りがするだけで優雅に楽しめて、なんだか皇室の浴室に居る気分。

ちょっとこじつけな感じがしますが、バラ皇室、そしてお風呂。

このキーワードで、ある歴史上の人物を思い出したので今回はそのお話をしてみようかと思います。

暴君と薔薇

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暴君として有名なローマの皇帝ネロ。

彼の暴君としてのエピソードは、自分の母親を抹殺してしまうなどの恐ろしいものがたくさんあり、それと同時にバラが好き過ぎて『バラ狂い』としても有名でした。

バラの香油を体にまんべんなく塗りつけていたり、客人を迎えるときには、部屋いっぱいにバラが敷き詰められたり天井からはバラの花びらがシャワーのように降り注がれたりしてそのバラの重みで死者が出るなど。

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暴君とストレスを緩和させて幸せな気持ちになるドーパミンを放出させるバラって、イメージが結びつかないような気がしますが、ネロに対しての『暴君』というイメージは後付されたものだという話もあります。

抹殺された母親が謀反を起こしたせいで処罰せざるを得ず、ネロ自身は詩や芸術を愛し、17歳という若さで即位した割には、ローマをよく治めていたとか。

こちらのほうが女性的な印象のあるバラを好む皇帝にはふさわしいイメージですけれど…。
私は歴史にはそこまで明るくないので、どちらが真実なのかはわかりません。

皇帝がテルマエを造った?!

また、ネロは古代ローマの大衆浴場『テルマエ』を初めて作った人物ともいわれています。
テルマエっていうと阿部寛さんが主演を務めた映画『テルマエ・ロマエ』を思い出します。

古代ローマのテルマエでは庶民でもバラの香油を肌に塗っていたとあるので(お互いに塗りあったりもあったらしい)、この映画の中のテルマエでもバラの香油が使われていたりしたんでしょうか。

バラが持つ効果と作用

バラは300以上の成分が含まれていて、女性的な不調を緩和させる作用もあるし、保湿作用もあるのでお風呂のあとにキャリアオイルで希釈してマッサージしたいです。

ただ、バラって1滴の精油を得るために約50本ほどのバラが必要なんですよね…。

2.5mlという小さなビンが1万円以上とかもありました。

あきらめきれない私はローズと似た作用のあるゼラニウムでマッサージしようかなと思います。

バラ数本をお花屋さんで買って、玄関に飾ってみるのもいいかもしれませんね。
ネロのように贅沢なバラの使い方はできませんが、自分なりに楽しめればいいなと思います。