昨日は介護する立場の叔母の話をしましたが、今日は看られる側の話をしたいと思います。

 

もうすぐ90歳になる祖母は足腰が弱く、車いす生活をしていますが、いろいろな努力をしています。

週2回のデイサービス通いと週1回のリハビリ、大人の塗り絵や手紙を書くこと。それに加え、毎朝のファッション選びやメイクアップも生活の質向上に役立っていると思います。手の力も弱くなっているので、本人の努力は相当なものだと思います。

 

若い頃は小学校の教員をしたり、結婚してからは学校の制服まで縫うほど裁縫に長けていたり。料理も上手で、私は祖母から何かを習うことがいつも楽しみでした。

 

大人になった今、私にもできることを少しでも返したいと思い、手足のアロママッサージを時々しに行っています。本人に会えることが何よりも楽しみなのですが、手をマッサージすると、幼い頃手をつないでもらっていた時の記憶がよみがえってきて、もっと嬉しくなります。

 

どの香りにも嗅ぐ楽しみがあると思うので使う精油にこだわっていませんでしたが、祖母や叔母が気に入ってくれたら日常的に取り入れてほしい香りがあります。

 

昼 ローズマリー・カンファーとレモン2対1

夜 真正ラベンダーとオレンジ・スイート2対1

 

これは2014年にテレビ番組で「アロマテラピーで認知症の予防・改善ができる」という特集が組まれ、発表されたアロマブレンドです。午前中は交感神経が優位になり活動的な一日を過ごせるように、そして夕方以降は副交感神経が優位になりリラックスできるように。

すでにブレンドされた商品も売られています。

 

香りを嗅いで脳内が刺激を受けるまでの時間は0.15秒。それぞれ2時間程度嗅ぐとちょうどよいようです。

 

認知症の症状が見られる人には、嗅覚機能が低下するという報告があります。嗅神経は記憶を司る「海馬」と直結しているため、記憶の低下と嗅覚機能の低下は密接な関係にあると考えられます。症状が出る前に嗅覚を刺激することが、より効果的となります。

 

 

介護というものはする側はもちろん本当に大変です。しかし誇り高い祖母がそれを受け入れるには大変勇気のいることだったのではないでしょうか。

 

老いを受け入れつつも現存する若い部分や認知機能を維持・向上し、長生きしてほしいと心から願っています。