先日、父方の祖母が100歳を迎え、お祝いをしました。
市長さんからも表彰状とお祝いを頂いて、とても喜んでいました。

それからちょうど一週間後、祖母は急に腹痛を起こし、翌朝亡くなりました。亡くなる2時間前まで看護師さんと楽しそうにしゃべっていたそうです。あまりにも突然で、涙を流すことも忘れていました。

アロマを知るようになってから、何度かトリートメントさせてもらいましたが、その度に「いい香りだ」「足腰の痛みが消えるようだ」と喜んでくれたことが昨日のようです。年老いてカサついた肌にオイルがどんどん吸いこまれていくものでした。

ローズマリーやジンジャーを好んでいた祖母。アクティブな性格によく似合っていたように思います。

自分の暮らしが精一杯でなかなか祖母のところまで行くことができなかったことが今更ながら悔やまれます。

お葬式は、祖母の歳を考え、家族葬にしました。家族に囲まれ、たくさんの花や果物の飾られた部屋で眠る祖母は美しく、幸せそうでした。お線香の香りと百合をはじめとする様々な花と大好きだった果物の香りが、参列している私たちの悲しみや高ぶった神経をなぐさめてくれるようでした。香りはこんなときも人を癒してくれるんだなあと実感。

今も自宅の仏壇で百合や線香が香ると、祖母の安らかに眠る顔が思い出されます。

嬉しいとき、悲しいとき、何かを思い出すとき。日常の様々なシーンで、香りはこれからも私の暮らしを応援してくれるような気がします。