皆さんのお宅ではペットを飼っていますか?

うちには長毛種の三毛猫がいます。ふわふわして可愛いのですが、毛が舞い散りやすいので毎日のブラッシングが必要となります。

ブラッシング時に猫からアロマの香りがしたらいいだろうな…などと勝手なことをふと考えてしまいましたが、調べたところ、猫には精油を使ったアロマテラピーは向かないようです。

 

1990年代はじめ頃のことです、ティートゥリーの精油が入ったシャンプーや、ノミを防除するための商品などを、猫に使用した後、具合が悪くなるという様子が見られるようになりました。

それだけでなく、アメリカでも、同じ報告が相次ぎ、猫がティートゥリー配合製品などを使うことで、中毒症状を起こすことが分かったのです。人間が使うと、心と体をリフレッシュする作用があり、抗菌や殺菌作用がある精油ですが、こんな副作用も持っているとは…。

1998年になると、より詳しく調べるために、コーネル大学で実験が行われ、3匹の猫に、ティートゥリーが高濃度で配合されている市販のノミ除けを使ったところ、5時間後に、3匹共に中毒症状が現れたのです。

この猫たちの尿からは、ティートゥリーの構成成分である「テルピネンー4-オール」が検出されたので、この精油が、猫の体内に取り込まれたことが分かりました。

この実験を行った後、綺麗に皮膚洗浄をして治療をしました。2匹の猫は健康を取り戻したのですが、残念ながら、一匹は亡くなってしまいました。

アロマテラピーで使われるティートゥリーは、家畜やペットなどのノミやダニの防除用商品や、シャンプーなどに使用されていて、オーストラリアや全米などでは、馬や羊、犬などに使用してきました。

この動物たちには、中毒症状は現れないのですが、猫は違うのです。

精油は、植物のエキスをある特別な方法で抽出していますので、非常に高濃度となっています。

自分の体なら、アロマオイルの使い方を誤って、具合が悪くなっても、言葉にして説明したり、なんらかの対処をしたりすることは可能です。しかし猫は喋ることが出来ません。

種類によっては大丈夫、というものもあるかもしれませんが、素人の使用は避けた方がいいのではないかと思い、私は猫には使いません。

 

我が家の猫は麻ひもで遊ぶのが大好き。きっと香りがよいのでしょう。

キャットニップなど、猫が好んで食べるハーブをポプリにしておもちゃを作ってあげてもいいかなと思います。お店でもネズミを真似たハーブ入りのおもちゃなど、売っているようです。

 

我が家にとってこの子は大切な家族。

今日も丁寧にブラッシングして、長寿を願っています。