最近ではメディアからの情報などもありいろいろな人に知られてきたアロマテラピーですが、

私がアロマアドバイザーの資格を取ったときにはまだアロマテラピーという言葉が世間に浸透しておらず、

 

「アロマ?何それ?」

 

と周りの人に言われたものです。

 

かく言う私も20代半ばまでアロマというものと全く触れ合わずに生きてきました。

 

そんな私がアロマについて知ったのは、街中を歩いていたとき今まで嗅いだことのない華やかな香りが鼻をくすぐり、その香りに誘われるままフラフラと小瓶の並ぶ小さなお店に入り込んだときです。

 

そこでは店主である女性と助手の方が居てアロマオイル(精油)を使ったハンドマッサージをしてもらいました。

 

その暖かい手と気持ちよさに、当時パニック障害を発症してしまっていた私は救われた思いがしたように記憶しています。

 

香りの正体が知りたくてマッサージをしてもらいながら色々と質問をしたときに、彼女たちから「これは植物の力を借りた香りの療法、アロマテラピーというものですよ」と教えてもらったのがアロマを知ったきっかけでした。

 

私は匂いに敏感で、合成の香水や香りのする洗剤、タバコのにおいなどがあまり好きではありませんでした。

ですが、そのときに初めて嗅いだアロマの香りは今まで私が嫌悪した匂いとは全然違ったものだったのです。9710ccb64d3f227e7acf30f7fb466aaf_s

 

それからというもの、私はアロマテラピーの世界をもっと知りたくなり、空いた時間を使って街中に出かけアロマのお店を見つければすぐさま飛び込みました。

個性豊かなお店がたくさんあり、雑貨中心のお店やマッサージを主体とするお店。

中には男性が経営しているお店で植物から精油を取り出すための専門的な機械がある工房のようなものまでありました。

 

色々な店に入り浸り、店主の方からお話を伺っているうちに自分でもアロマテラピーについてもっと専門的な知識を得たいと思うようになり、

 

「アロマテラピー検定」

 

というものがあることを知り勉強しようと思い立ちました。

 

街中に行けばスクールもあったのですが、スクールに通えるほどの時間やお金もなかったため本を購入し、独学で問題集にラインを引き、ノートを何冊も書き、カセットテープに問題集を朗読した声を吹き込み寝るときにはそれを流すなどして勉強したものです。

 

検定会場は私が住んでいる地域には無かったので、夜行バスに揺られて検定を受けに行きました。

 

キャリーカートを引いて会場までの道を迷子になりながら歩いていると、同じ検定を受けるという女性とお話できたりしてちょっとした旅行気分で楽しかったです。

 

会場にはいろんな方がいて、学生や退職された男性、子育てを終えた主婦の方など。

 

性別や年齢差など、関係のない空間でした。

 

中には自分の知識を衰えさせないために毎年お金を払い検定を受けているという方までいたので驚きです。

 

検定は机に座り今まで勉強してきた成果をテスト用紙に書き出すというのは普通の検定と変わりませんが、小瓶を配られその中の香りを嗅ぎ当てるというのはアロマテラピー独特の検定方法でしょうね。

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合格の知らせが来たときにはとても嬉しく思いました。

 

やはり自分が一生懸命に向き合ったものを認められるというのは嬉しいものです。

 

 

それから数年経ち、私が得た知識を周囲の人に伝えると喜んでもらえます。

人から喜んでもらえると、もっと役立ちたいと思えるようになりました。

こうしてネット上にブログを書くことで、読んでもらった皆様の何かの役に立てていれば嬉しいです。