ちまたでは快適な夏を過ごそうと、薬局で手軽に購入できるハッカ油の人気が高まってきていますが、取り扱いには気をつけたい精油でもあります。

今回は、ハッカ油を使用する際のメリットやデメリットについてお伝えします。

 

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ハッカ油とは

ハッカ油の原材料であるハッカは、日本や中国・インドなどで自生していたミント類で、ミント類の中でも強い香りを放ちます。

明治時代から北海道各地でハッカの栽培が本格的に始まりましたが、一時生産が途絶えたり、外来種の安価なハッカにおされ国内生産が少なくなりました。

ですが、近年になり天然ハッカが見直されてきたため、さまざまなハッカを使った製品が作られるようになってきました。

ハッカ油のメリット

香りを発するメントールの冷感作用により、使用すると爽快感があります。

また、消臭作用や防虫作用もあるため部屋の掃除に用いたり、虫よけとしても使えます。

ハッカ油のデメリット

メリットがあれば、デメリットもあります。

特に、ハッカ油はケトン類という成分が多いため注意が必要です。

ケトン類とは?

簡単に言うと芳香分子(香り成分)のグループのうちの一つです。

鎮静や鎮痛作用、抗ウィルス作用などがあります。

ケトン類が多く含まれていると刺激性が強いので、大量の使用・乳幼児や敏感肌の人への使用はお勧めできません。

ハッカ油の使い方

 

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ただ、原液を肌に直接使用しない、顔に使用しない、希釈するなど注意すれば以下のような使い方もできます。

■精製水(50ml)とハッカ水(5滴)を混ぜて作ったスプレーで、汗のにおい対策・掃除・防虫スプレーなど。

■水にハッカ水を混ぜて打ち水をすれば、より爽やかな涼感を得られます。

 

これまでのまとめ

ハッカ油は、

・手軽に清涼感を得られる

・におい対策や防虫作用など幅広く使える

・乳幼児や敏感肌の人への使用はオススメできない

(刺激の強いケトン類を多く含むため)

 

ハッカ油は手軽に購入できますが、間違った使い方をすると肌が荒れたり、強い香りで吐き気をおぼえる可能性もあるので注意しましょう。

ハッカ油に含まれる成分を理解して、使い方を工夫して快適な夏を過ごしましょう!