お天気のいい週末、鹿児島県指宿市にある、開聞山麓香料園に行ってきました。

秋の小旅行です。

車の扉を開けるとハーブの良い香りに体中を包まれました。
屋外でこれほど芳香豊かな広がりがある場所には伺った記憶はありません。
香りについて伺ったら、外に生えている芳樟(ほうしょう、別名ホーリーフ)というクスノキの香りだそうです。
落ち葉をそのままにしておき、踏まれるたびに香りを発散させているとのこと。
芳樟の心への働きかけとしては、リナロールを多く含有しているため、ローズウッドと同様に精神を安定させる効果が期待出来ます。中枢神経を刺激して心を元気付け、気持ちを明るくしてくれると考えられており、リラックス効果とリフレッシュ効果をバランスよく発揮してくれるでしょう。

ストレスで気持ちが疲れてしまったときや、落ち込んでしまったり不安に囚われてしまって気持ちの切り替えが上手く出来ないときに、心のバランスを取り戻し、前向きに思考を切り替える手助けをしてくれる精油です。

身体への働きかけとして。芳樟の主成分であるリナロールは抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用があり、免疫系を刺激して免疫力を高める効果が期待出来ます。風邪やインフルエンザなどの感染症予防、粘液溶解作用を持つため風邪の症状や花粉症などの緩和にも利用出来ます。

そのほか肩こりや筋肉痛など筋肉のコリをほぐして痛みを緩和する、ストレス性の頭痛や胃痛の緩和、通経作用による月経不順の改善などにも有効とされています。

 

 

園内の広大な土地には約1万本の芳樟があり、その芳樟に守られるように数十種類のハーブが植えられています。日本で最も古いハーブ園であり、日本で一番最初にエッセンシャルオイル(精油)の蒸留をしたところです。

見学は出来ませんでしたが園内には工場があり、日本初の蒸留釜を使用し水蒸気製法にて抽出。
この製法は現在でも変わらず行われているそうです。

 

栽培から精油の抽出までを一貫して行っていることに、大変驚きました。現在は、主に芳樟から天然の香料(リナロール含有)を採って、香水や石けんに利用しています。

 

鳥や蝶・ミツバチなど様々な生き物との出会いも楽しめました。

 

また、直売店「花と香りの店」ではエッセンシャルオイルや香水、ハーブティーなどの販売していました。今回はラベンダーのサシェ(匂い袋)を購入。

喫茶「ローズマリー」では摘みたてのフレッシュなハーブティーや軽食を楽しめます。

 

歴史を感じる場所で、気持ちの良い森林浴ができ、秋の思い出を作ることができました。